タテヨコ企画とは?

1999年2月に横田修(作・演出・美術)と舘智子(俳優)の2人で結成。
2人の名前から【タテヨコ企画】と命名。
リアルな関係性に基づいた舞台表現を信条に、俳優のクセや空間の特性までを取り入れた芝居作りをしている。

■仕草や言葉のクセは、俳優の武器である
--→リアルな関係性
生身の人間が演じる以上、そこにはその演じる人間のアイデンティティーが切り離せないものとして存在する。
その中で、タテヨコ企画は、俳優個人個人の持つ仕草や言葉のクセなどを、その俳優の武器であると考えている。
作・演出の横田が俳優に求める大切なことは、他人の書いた言葉をいかに上手にしゃべるかではなく、共演者やその他回りのモノゴトと、全身でしっかりとした関係をこしらえることだ。
リアルな関係性とは、俳優それぞれが自分の武器を生かしつつしっかりと時間をかけて構築された舞台上での関係性であり、それこそが観客の日常、あるいはリアルに直接訴えかける想像力を最大限に刺激する、私たちのお芝居を形作っている。

■ あるようでない、ないようである台詞
タテヨコ企画の演劇では、文字で書かれた台詞より、俳優がその場や共演者との関係性から生まれる、彼ら自身のコトバが築く関係性を優先する。そのため、台詞は稽古場でどんどん書き換えられる。
時には俳優自身に自分の言葉へ変換するよう指示を出すことや、エピソードを書き足す場合すらある。
そのため俳優の台本は、2ヶ月程度の稽古期間中に書き込みのために軒並み真っ黒になってしまうという。
出演者がまるで自分の言葉のように話す台詞は、作者と演技者の中間ぐらいに位置して、 リアルな関係性をカタチづくる一要素となるのだ。

■ ユニークな場所さえあれば、どこからでも芝居は生まれる
このような要素は台詞だけではない。肉体・光・音・リズム・色・匂い・感触etc.・・・それぞれについての関係性がある。
タテヨコ企画はそれらの場所から受ける入力情報をも、出演者を左右する要素と考え、その入力情報を元に出演者の内面から生まれる自然なリアリティの追求を目指している。
場所は劇場とは限らない。ギャラリー、幼稚園、大学構内、旧木造映画館・・・
ユニークな場所さえあれば、どこからでも芝居は生まれる。これはタテヨコ企画のモットーである。


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